2010年10月8日金曜日

フランスにて / パリでショーン・レノン


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 10.6_Colin&Risa2



 10月6日、パリ、夕刻になろうというリヨン駅。上野駅を思い出す。日本人の姿も見る。
 この日、コリンと私はパリでショーン・レノンのライヴを観ることにしていた。リヨン駅で買ったハムとチーズのサンドウィッチを齧りながら地下鉄に乗り、乗り換えること2度、リヨン駅の北に位置した場所で今夜のライヴは行われる。会場は20時、まだまだ時間があるが、チケットを買うために少し早めに到着しようとしていた。
 お店の前に着けば、もう数人の若い子たちが入り口前に座り込んでいた。私たちは近くのカフェでビールを飲んだ。久しぶりにキューッといただくビールはとても美味しく、このビール、因にベルギーのビール。小雨まじりのパリである。
 この界隈はどこか東京の南青山に似た街並みで、私はここがパリだという感覚があまりなかった。東京を歩いている時とほぼ同じ感覚なのだ、地下鉄に乗っていても同様で、違うのは切符の買い方と全てがフランス語だということだけである。
 19時頃だろうか、再びお店の前に行き、様子を見ていたら、コリンに話しかけてきた男性がいた。彼はカレーからショーン・レノンを見るために来たという。何やら立ち話になり、私たちはお店に隣接したカフェに腰を下ろし、またビールを飲んだ。小さな道ばたのテーブルを囲んで、フランス語と英語が飛び交う。通訳はいつもコリンである。
 やがてお店の前には人がたくさん集まり始め、会場となった。この店舗の外観はどこかエキゾティックで、"空豆"や"月見る"を連想していたが、中に入ればそれは西洋式で、おおよそ名古屋クアトロくらいのスペースだろうか? 本番までは会場からまたかなり時間がかかり、お客はまず、飲みながら歓談である。店内は禁煙、だが、喫煙スペースが道路側に設けてあって、そこは人で溢れている。ライヴ・スペースの奥にはガラス張りになった部屋があり、ここには椅子やテーブル、ソファーがあり、のんびり座れるようになっていて、私たちはそこで始まりを待っていた。美味しそうなのでピザも食べた。で、勿論、ビールも飲んだ、お代わりして。
 21時になる頃、漸くスタートしたが、前座と呼ぶべきか否か、そのようなアーティストの演奏がふたつあり、かなりじらされる。
 22時になり、シヨーン・レノンとシャルロット・ケンプが漸く登場した。私の立ち位置からはショーンの姿はほとんど見えないのだが、シャルロットの顔は見えた。とてもキュートです、はい。
 私がライヴを観ながらビールを飲むのは何ヶ月ぶりだろうか? おそらくそれは昨年から数えるべきことだ。まぁ、そんなことはどうでもいいが、私はお代わりのビールとライヴハウスという気分にご機嫌だった。演奏はサラリとキュートに行われ、ショーン・レノンはなかなか努力の人であると感じた。ギターの音がとても良かった。十分ビッグ・ネームであることが可能にもかかわらず、案外裏街道的な試みをするのも興味深い。洗練されたゲリラである。
 彼らは次にロンドンに向かう予定らしい。
 そう、ショーンの描いたとおぼしき絵がプリントされているTシャツを購入。そういえば、私も売り子さんを日本でしていることもあるな、と、思い出す。
 そしてパリに見る女性たちは美人が多い。
 ところでフランスは歩き煙草が許されているようで、そこいら中で歩き煙草の人を見るが、女性(30代以降が特に)が目立つ、老女においても、で、ある。

 帰りはリヨン駅から深夜のバスに乗った。電車は終わってしまったのだ。24時を過ぎていた。
 バス停でバスを待てば、黒人がたくさんいる、それからパキスタンかバングラデシュ人が数名、白人種も数名。で、バスが到着し、次々に乗り込んでいくのだが、私たちが乗ろうとしていたら目の前で黒人同士の喧嘩が始まった。一瞬のことで、いきなり殴り合いである。自分が殴られる必要はないと解っていても刃物が出て来たら物騒だと思っていると、コリンが私の手を引いて脇に避けた。同じ黒人たちが数名喧嘩を止めに入ったが、その中には女性もいた。喧嘩が道ばたへ移動したので私たちはバスに乗ったが、すぐに警察が来て悶着を解決していたようだ。
 私はバスの中でうとうとしていた。

 帰宅して、数種類のチーズとオニオンを挟んだサンドウィッチを食べて、まだ2日分飲まなければならないお薬を飲んで眠った。
 このお薬、飲むと眠くなるのである。

 結局、エッフェルに上るでもなく、モンマルトルを歩くこともなくフォンテーヌブローに戻って来たわけだが、パリ見物を特にしなかったことが惜しいとも思われない。きっと、パリにいたら、それらが毎日見えることに感じ入るのだろうが、私はパリにいない。
 これは東京にいて、いつも東京の名所を身近に感じていなくても平気で西の東京で暮らしていられることと同じで、私はどうやら、どこにいても自分のスタイルが変わらない人間とみえる。

 私は私の事を、やはり、少し変わった人間なのかもしれないと感じるようにはなった。 
 地味に暮らそうが何をしようが、素朴にだけはなれないらしい。
 だからといって、自我が強いわけでもなく、どちらかというとフワフワしながら人生ここまで来たが、何だろう、何に対してかはともかく、少なくとも負けたくはない、と思うことが多くなった。
 私は、物事を放置するようになっていたかもしれない、いや、それは少女の頃からか?
 しかしこんな簡単なことはないが、後でその放置したもののために時間を平気でかける。
 洗練されたゲリラのようになろうと思ったなら、時間が必要だ。
 贅沢とは、私にとって、ただ、「時」である。

 時計をあまり見ない生活というのも、いいものである。

 何故なら、私はこの国に来てから太陽の角度でおおまかな時刻を感じているのだから。
 
 
 pics : 10/6 in Paris Sean & Charlotte's concert




2010年10月6日水曜日

フランスにて / マーケットと呼吸


       10.2_Colin3


 そう、日曜日はこの地域のマーケットに出かけ、とてもチープな鍵盤とアイリッシュ・ドラムを購入した。
 とても穏やかなマーケットで、日本の焼き物などもあった。雨上がりではあったが暖かく、日が射せば半袖でも十分なくらいで、この日は初めてフランスのマクドナルドに入ったのだが、注文したのは"ビッグ・テイスト"というビッグ・マックとクウォーター・パウンダーをひとつにしたようなサイズだった。

 昨日は早い時刻に買い出しに出かけ、お昼は森の中のテーブルでサンドウィッチのお昼をした。
 軽井沢辺りを走っていて、ふと脇道に入って行ったらこんな場所があった...などということがあったら素敵だと少女の頃から想っていたが、フォンテーヌブローの森の中には本当にあった。コリンが言うには、ここはあまり人が訪れないところなのだとか。
 しかも、そこにパラパラと雨が落ちてくるところなども、あたかも軽井沢のようであり、ちょっと新鮮なお昼だった。

 午後は練習でございます。
 コリンの曲に、8分の6拍子の美しくシンプルなトラッド風の曲があるのだが、この曲を中心にウォーミング・アップ、私も鍵盤を弾いたり、リズムを叩いたり一緒に演奏した。
 人にはそれぞれ演奏の癖のようなものがあって、私が人のことを言うのもナンだが、その人のテクニックではなく、当然、呼吸や乗り方を一応知る必要がある。話が少し逸れるが、以前、お芝居の音楽の録音の際、中尾さんがドラムを叩いたのだが、その日、私は彼のドラムでピアノを弾くのは初めてだったのだが、彼のぶっ飛ばしように驚いたものだった。お話はここフランスに戻るが、私はそのような訳で、コリンの呼吸を知る必要があった。ポール・サイモン、ディラン、コーエン、ヤング、アメリカ、キース・リチャーズ、ウディ・ガスリー...実に、彼はたくさんのシンガーソングライターの楽曲を弾き語ってくれるが、先日"Tangle up in blue"を弾き語った彼はディランさんも苦笑するくらい独特のスタイルで演奏しはじめたので、私は最初、コリンが何を弾いているのか解らなかったくらいだ。
 呼吸を知ることは、相手の心を知ることに似ている。音楽は人間の人柄を表す。私と彼は音楽の素晴らしさを表したいばかりではなく、むしろ、人間の素晴らしさを表したいのではないかとさえ思える。
 そして感じるのは、私たちは形式にこだわりすぎてきたのかもしれないということである。
 この形式については、いつの時代にも破ることをしようとした人たちがたくさんいることを知っているが、私が今言いたいのは、形式を壊すということではなく、治まりすぎず遊ぶということなのだ。
 ええ、遊んでいるようにまずは何か出来たらいい。それが理想だ、苦しまず、纏めてみたい。
 きっと、そのように、最初に遊ぶように、ひとつ作ることができれば、これから愉しいだろうな。

 お夕食はチキン、ラム、玉葱、ガーリック、ズッキーニ(日本のサイズの倍です)、ピーマン(これも倍のサイズです)のトマト煮とクスクスをお料理した。


 明日はパリに行く。
 その後、数日のうちに南の別荘へ向かう予定になっている。アルルの街が楽しみである。
 そして南仏では、譜面書き、プラクティスは勿論、創作その他、いよいよ、色々とやるべきことがある。


 神様、病気だけにはしないで...


 pic : Colin "peace!"


 Risa




2010年10月3日日曜日

フランスにて / メルンとシャトー


 10.2_colin1

 10.2_colin2

 10.2_chateau


 10月2日、熱がほとんど下がったようなので、用事も含め、お隣の街、メルンまで出かけた。
 ここのところ、夜に雨が降り、明け方は曇っていて、午後になると晴れ間がうかがえる日が多いが、気候はそれほど寒すぎることもない。雨上がりの今朝など、目で見る色よりも肌て感じる空気は暖かい。
 メルンまでは一時間くらいだろうか? いや、もっと時間がかかるのか、ともかく私は近頃あまり時計を見ない。

 用事を済ませてカフェでサーモンを挟んだバゲットのサンドウィッチを丈夫な歯で齧りながらエスプレッソを飲んだ。パラッと雨も落ちて来たが、すぐに止み、その後マーケットを覗いたりブティックに入ってみたり、教会に入ったり、楽器屋さんに寄ったり、そしてスーパーで少し食材その他を購入しメルンを後にした。
 その頃は、もう、コートを羽織っているのが暑いくらいだったが、フォンテーヌブローに向かう道を走りながら車内から見る木々の葉の色は少しずつ変化していて秋らしいといえば秋らしいが、それ以上に目を惹くのは、美しい家々の様子だ。石造りのがっちりした建物に蔦が絡まっている光景は随分見て来たが、フランスは今まで私が訪れたヨーロッパのどの国よりもそれぞれの個人宅が醸し出す姿が独特である。これは、統一されていないためだと思うが、例えば、ザルツブルグなど、確かに美しい建物があったが、色や形のバランスをとることによる整頓された美なのだが、ここフランスは、その統一という気配が無い。やはり個人が強いのだろう。こういう国家の舵取りをすることは難しいだろうと感じた。
 フランスにいてフランスで暮らす人たちと一緒にいるので、自ずと話題がフランスの話になることがあるわけで、コリンは毎日必ず政治的な話をする。ヨーロッパの国家間の関係、アメリカとのこと、また、アフガニスタンについて、など、日本のニュースではほぼ話題にならない事情なども語ってくれる。そうして思うのは、やはり西洋の外交はお金の力は勿論なのだが、表面上には浮かべない、深い奥底の力と力の取引に似た賭けが繰り返され、それを比べ合ってきた歴史の長さを思い知らされるような気がする。
 窓の外は時に青木ヶ原を走っているような景色になるが、空はここの方が広く感じる。何故なら、このフランスという国は、平なのである。
 
 さて車はフォンテーヌブローへ戻ってきたが、コリンはまっすぐに帰らず、別の道に入った。
 そして彼が指差したのは、緑の向こう側に白くひっそり建っている宮殿だった。
「あれは昔はシャトーだったが、今は学校になっている」
 私たちの乗った車は宮殿の門をくぐり、駐車スペースに停車した。
「少し歩こう」そう言って、彼は建物のこと、学校のことなどを話してくれた。
 これは、離宮と呼ぶ方がよい建物だろう。ウィーンやサン・スーシ宮殿でも見る事ができる"水の美"を象徴し、またそれを自由にできる栄光者の権力の徴と考えたくなる庭園の美に、庭園の静かな美しさにうっとりした。が、それは静けさこそあっても、日本にない美にうっとりしているのではなく、その光景が、あまりに今の自分に当然のことのように存在していることにうっとりしていたのだろう。

 何だかもうすっかり病気が回復したような気がした一日だった。
 静かな穏やかな一日だった。
 

 pic1: Colin/market
 pic2 : Colin/cafe
 pic3 : chateau


 10月2日 フォンテーヌブローより


 つづく



2010年10月1日金曜日

フランスにて / 21 September


9.22#_F


 9月21日の早朝、連休明けのラッシュを少しズラすように時刻を選び、悉く重いスーツケースを持ち上げたり蹴り上げたりしながら成田に向かう。フライト時刻は11:50分、徹夜だった私は飛行機に乗り込めば出てくる機内食をいただき、後は眠っていようと思っていた。
 ところが、私の隣の席に座っていたやや風変わりなダンディが話しかけてくれたことで眠るどころではなかった。
「南仏ですか? いいですね」と、目をろくに通してもいないママンから借りたフランスのガイドブックをパラパラとめくっている私に声をかけてくれたこの男性、年の頃は50代半ばと思われる。
「ええ、滞在先はフォンテーヌブローなんですがね、その後南の方に行くかもしれなくて」
「イル・ド・フランスからですか、距離がありますよ、でも、フランス人は車をすっ飛ばしますし、たいした距離とも思っていないかもしれませんがね、オランジュはいい所ですよ」
 聞けば、彼は以前5年間フランスに暮らしていたのだという、オランジュに。どうもビジネスマンにも見えないし、観光の人とも思えない。色々話していたら、彼が某国立大学の物理化学の教授だということを知った。
「で、先生は何を研究なさっているのですか?」
「宇宙の誕生です」
 ということで、宇宙の誕生についての解説が始まった。私は実に宇宙の誕生に興味がある者なので、あれこれうるさく先生に質問しながらその研究経過にまつわる論(というか証明のスタイルとでも言いたい)を聴いていた、いいものである、大人も大人という年齢になって、フランス行きの飛行機の中で物理学の講義を無料で聴いているのである、これはエール・フランスのオマケか、と私は幸運な気分だった。そして私も先生に私の渡仏理由をお話したら、今度は音楽の話になり、こちらが解説することになった。先生の向こう隣に座っていたこれまた奇策で風変わりな派手な年配の御夫人が、「お話が合うようですのね」と言って、私たちに微笑んだ。
 で、先生はパリで乗り換えてモロッコへ行くのだという、学会があるのだそうだ。
 機内食はまずまずであり、私はシャンパンを最初にいただき、次いでビール、白ワインと少しお酒も楽しんだ。先生もよく呑んでおられた。
 ド・ゴール空港でお別れする時、先生は私に名刺を渡してくれた。何故か私は旅先で見知らぬ人と話をする機会が多い。

 さて、フランスは17時15分、空港に到着、これは予定通りなのだが、飛行機を降りる時にやや待たされ、また出口までの距離が長かったせいもあり、荷物を受け取って出口に私が現れたのは、17半をすでに回っていた。
 気がつけばかなり肉体的に疲れていて、私はひどい顔をしていたかもしれない。が、ふと見れば、ツィードのジャケットを着て帽子を被ったハンサムでほっそりした背の高い男性がニッコリ笑って私を認めたと思ったら、こちらに歩み寄ってくる。彼である。
 私はコリンの顔を見て、思わずほっとして泣いてしまった。彼は私の重たいスーツケースを持ちながら車の所まで私を連れて行く。助手席に座った私にシートベルトを閉めてくれる。窓を開け、車は走り出した。
 丁度夕方のラッシュアワーの時間帯でもあったので、パリの街の外側を走っているハイウェイは所々渋滞するのだが、その渋滞が過ぎるとどの車もぶっ飛ばしている。車よりも「そこ、どけ!」と言わんばかりに走り去っていくのはバイクである、どうやらフランスの交通事情において最も権力があるのはバイクで、次に車、歩行者は比ではなさそうでもある。
「リサ、ここがプリンセス・ダイアナが死んだ場所だよ」と、彼が言う。そう、私はここに到着する前から彼にダイアナが事故にあった場所を訊こうと思っていたのだった。
 外は明るい、18時を過ぎてもまだ太陽が輝き、私はここが異国だと解ってはいても、不思議にもさしてそれを気にしていなかった。そう、これまで西洋に降りた時は、その瞬間、必ずその土地が異国だと意識したものであり、感じる空気も日本と違うように思えたものだが、9月21日の夕刻のフランスに、私は優しく抱かれたような心地だった。
 気がつくと車は郊外を走っていた。彼が指差しながら私に言う。
「Risa、見てごらん、こちら側には太陽、そして向こう側には月があるよ」
 ああ、それは淡いブルーの空に浮かぶ美しい沈む橙の太陽と上りはじめた白い月だった...車は太陽と月に左右から見守られるように走っている。
 やがてフォンテーヌブローに入っていく。その頃、漸く暗くなった。
 コリンは車を街に止め、少し何か食べようといい、私たちはハンバーガーを食べ、私はビールも飲んだ。そこは石畳の小さな街角で、私は或る映画を思い出していた。
 そして更に緑の中を走り、到着した石造りの家である。
 翌日、コリンは私たちのユニットに名前をつけた...Corilsani...と。


 pic : Corilsani


 10月1日 ベッドにて


 つづく


 
 

2010年9月1日水曜日

著書『YES』のご紹介


 9月21日から渡仏することとなりました。ここで改めて著書『YES』の通販の紹介をさせてください。少しでも興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら「YES注文」とタイトルされて、下記にご一報ください。
 

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 『YES』桜井李早:著/MARU書房

 著書『YES』の通販のお知らせです。
 お値段は1500円+送料手数料200円です。
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 尚、ただ今に限り、http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g94655109 でも、即決価格でご紹介させていただいております。
 お値段は当然、1,500円です!

 そのようなわけで、著書の発行から一年半が経ちましたが、今日は再び、この『YES』に綴られている作品の中から、少しだけ抜粋して紹介させていただきますね。

   *
 
 何かを発掘するような行為をつづけていると、ふと、自分が透明になっていくような気がするわ。
 透明とは言っても、消えてしまうわけではなく、私は薄く軟らかい皮に覆われた蛹のような存在として椅子にすわり、コバルト・ブルーの大きなヴェールに守られながら、躯の一部に神経を向け、蒸溜物の見定めをする。
 視線を移した時、そこに見るのは、流れるようなドレープの、ほんの一瞬の、揺れ。
 シガレットに火をつけながら、ヴェールの外のことに気をつけてみる。
 今日のように、巨大な低気圧が通り過ぎていく一日は、全てが水中の出来事のように思える。
 私が在るのは、ヴェールの中のはずであるのに、外を想ったとたん、ここが水槽の中に似た世界に豹変する。
 私は浮き、横に運動し、ひとつの中心であったはずの点は、斜めに移動し、平行に傾いていく。
 その傾きとは反対の方向へ、シガレットの煙は流れ、私から遠ざかる。  
 シガレットを消した。
 すると、私を囲んでいたものは水槽ではなく、再び流れるようなコバルト・ブルーのヴェールとなる。やや、スモークされた、グロッタのような。
 グロッタ……ここは、洞窟か、それとも、胎内か?
 雨のせいかもしれない。
 咽せるような、怯えるような、足許の水たまりに気配りしながら、女は旅をしようとする。
 現在は、このコバルト・ブルーのヴェールの中に静止しているが、想像の彼方で、女は旅に出ようとする。
 女は、乗り物を選ばない。
(つづく)

                         ~「グロッタ」~ より

   *

 彼が言った。
「ここの夏は通り過ぎた、子供たちの声が消えたこの街で、僕は何を見るだろう? そして何を想うだろう?」
 彼女はこのように応える。
「時折、濡れた新聞がどこかから飛んで来て、私につまらない記事を押し付けるの。印刷の文字は崩れかかっていて、本当に崩れてしまう前に何とか記事を残そうとして、インクを私の腕や足にTATTOOのように刻んで去っていくわ。虫眼鏡でないと見えないくらい小さな文字を刻まれて、私は三面記事か安っぽい広告にでもなったように佇んでいるというわけ」
(つづく)

                         ~「土曜の午後、ドライヴを」~ より



   *

 私の部屋には、等身大の十字架があった。それは十六歳の私が作ったもので、二枚の板をクロスさせ、釘で打っただけのものだったが、私はそれを白いペンキで丁寧に塗り、青と赤の小さな花や葉を至る所に細かく描いた。私はこのトリコロールの十字架を生き物のように扱った。テディ・ベアを隣人にするには大きくなり過ぎた少女は、美しい十字架を抱くというわけである。
 しかし、いつしかその十字架は、壁と洋箪笥の隙間に納まり、ウィリアム・モリス風の花柄の布に覆われてしまった。
(つづく)

                          ~「青春の光と影」より



 その他、「女は口元に火薬の匂いをさせる」、「黄金色とメランコリー」、「Epiへ」、「優しい女の心の奥底にあるもの」など・・・。
『YES』は、散文、詩、fairy tale、ダイアリー、LOVE、そして私が生涯を通じて寄り添っていたい音楽家たち(レノン、ディラン、ストーンズ、ラヴェル、ドビュッシー・・・etc)へのオマージュ、そして、旅について綴った作品です。

 少しの時間、この通販も行えないことになりますので。

 そうです...

 美しい表紙を装丁してくださった中島茂子さん、素晴らしい推薦文を書いてくださった鈴木慶一さん、sakanaのポコペンさん、編集者の三島悟さん、デザインしてくださった松澤正昭さんに、ご恩返しができることを望んでいる、今日この頃です。


 Peace & Love


 ..* Risa *¨


2010年8月13日金曜日

❡ Dante and Beatrice ❡



Beata Beatrix


concealed mystery with smiling
directed sundial with blessing
dreaming and dreamt kisses
toward to the place to go on
in-toxication and eros

'appassionato-poppy' is burning in the night
eyes are desired with abandon in the blind sight
and her dove is not red any more
colour is pure and pearly white
'cos he came back as peace-master

like A dream of Dante and Beatrice...


..* Risa's *¨ 12-8-2010



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 『YES』桜井李早:著/MARU書房

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Peace & Love



2010年8月7日土曜日

夏の朝


 今、早朝の空、及び、地上の輝きがまばゆく、何しろ、美しい。
 この朝は、誰の力も借りずに訪れる。
 風は静止に近く、樹の葉一枚、微動だにせず、蝉の声、そしてこの私の居る部屋の中は限りなく柔和な光に満ち溢れ、しかも私は眠れない。

 昨夜、可笑しな時刻に胃が痛んだおかげで仮眠した。
 だから、もう、今日は眠らずとも大丈夫だろう。
 眠くなったら、寝てあげよう。

 午前6時が近い頃、あれが自分だったのかしらといぶかしくなるような自転車を走らせる早朝の少女の影を視た。
 小学校の4年の夏休み。
 パッパと弟、そしてRisa...自転車に乗って朝の空気の中を通り過ぎて行く。
 
 どうして夏休みの朝というのは、毎日晴れているのだろう?

 と、不思議に思いながら。
 
 いいえ、時には雨模様の朝もあったはずなのだが、どうしても、何故だか、そんな朝の記憶を掘り起こすことができない、今の私である。

 そう、子供たちの夏休みというのは、毎日晴れていると決まっているのだ。
 大人になって、雨降りの日など、思い出さなくていいように、設定されている。
 気が利いた思い出とは、そのようなものだ。
 何でもかんでも、自分の都合の良いように現れ、それは消えず、残される。

 ...ああ、朝日がまぶしくてね、コンピューターの画面が逆行になってきたな...

 ...自転車は2台。父と私と。弟は父の後ろに乗っている。
 神社の中を通り抜け、小さな堀だからだろうか...ささっぽり...と界隈で呼ばれている堀を縫うように進み、静かな住宅地が少しずつ目覚めていく音を耳にしながら雑木林と隣接しているもうひとつの神社の脇を過ぎて行く。
 私は前を行く父の後ろについて行くだけなのだ。
 そうして弟は父の背中の後ろから時々振り返っては、私に微笑む。
 ...ここにいるよ...と、私は弟の顔に向かって頷きながら笑い返すのだが、あの小さな少年が振り返る理由は、私を案じてというより、3人がまとまって走っていることを幼心に確認したかったのだろう。

 言っておくが、それが晴れた朝とはいえ、この時刻、必ずしも空の色が青いとは、限らない。
 それは、太陽が黄色いからだろう。
 朝の空は、乳白色であり、太陽は自分の周りのそのミルク色を蹴散らすように高くあがり、目を眩ます強烈な光を反射させながら世界を起こす。
 実にゆっくり流れる時であるが、あの頃、私は、「これも過去となっていつの日か懐かしむことになる瞬間なのだろうな」と、切なくもなったものである。

 その、当時の切なさのようなものを逆に今、悠々と懐かしみながら、私は今、再び、あの小学生の夏の朝に立ち寄っている。
 もしもほんの少し前に、無理矢理ベッドに潜り込んだら、この立ち寄りは、無い。
 だから、いいんだよ、眠らなくても。
 目覚めていたいときは、たったひとりでも、目覚めていればいいんだよ。
 
 今朝は、あの'70年代の朝の空気に似ている我が家の界隈の空気なのである。
 もったいないじゃないか。
 そんなことを一年のうちで何度感じられるか...そして、

 そしてぶらっと自転車で心も身体も覚醒させた親子3人は、母の準備した朝食の席へと引き返すのだが、気まぐれな私は、永谷園のお茶漬けなどで朝ご飯を済ませたりする。
 そして呑気にも、こんなことを想うのである...

 ......皆、私を放っておいてくれないかしら...10時になったら、『花のピュンピュン丸』なんか、観たいんだけど...TVに飽きたら、本読むわ...誰が宿題の感想文のためになんか、読むもんですか! ...私は自分の愉しみのためにしか、読みません...しかも、課題図書で感想文を書くのなんて、厭。好きにさせてください...だって、今は、夏休みでしょう? ...私にはテーマも課題も要らない...だって私はね、『自由』について、今、研究中なのですから......

 そういう、子供である...あった。

 その夏は、『八月がくるたびに』、などという本が課題にあげられていた頃だったかもしれない。
 私は当時、その書物の内容を決しておろそかに考えていたわけではなかった。
 が、それを、課題とされる夏が、正直、好ましいと思えなかったのである。

 ...何も、夏だけでなくても、いいのではないかしら...

 私は子供時代から、記念、という文字に少しの反発のようなものを感じたがる、悪い癖があったのだ。


 ああ、もはや、眠れないね、太陽が明るすぎる。


 生き物とは、暗くしてやれば自然と眠ることができるようだが、こう明るくなってしまうと、もう、駄目である。


 さて、良い天気。


 洗濯でも、始めようか。


 自転車こぎは、無し、だが。




 おはよう、おはよう。




 おでこが暑いな。



 Peace & Love



2010年7月16日金曜日

❡ lovers in the nature ❡




❡ lovers in the nature ❡

when the rain - a shower was over,
and the rosy cloud is floating in the sky colored by mauve,
they sounds the isolated souls while closing each other.
at this moment,
they are in the center of the opened-rose that full petals.
just two timid creatures are living with nature.
exactly, God created the imperfect world as the eternal beauty.
what's for...?
to hope and to search the ultimate love completely.
first the nude, to the natural way.
but cool, as like crezy diamond,
as like the glittered twig in the rock-cave in Salzburg.
ah...the last analysis will be opened-reel by the string of fear and pleasure.
yes, it's the magnificent tapestry named the "Ecstasy".
it will be breezing with the rolled-recurrence music.
to transcends the death as so...
they seem to disappear as well.
because two souls were too connected unbearable indeed...


..* Risa's *¨ 11_7_2010


Peace & Love



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..* Risa *¨



2010年7月2日金曜日

time


here...thunder shower...
falling the hard rain...
and there is a butterfly
likely to fly to the far away place in the rain
she believes...
there is certain fated beauty there
it's strange and...
sometimes the inhuman beauty
and she intends to put him the excellent magic
as revenge...
or to sit on the cool marble chair
as prepared for her
and whispering the sounds of her 'Gaga'......

time...if you have the mind
never passing through just now the time
because it won't have twice


..* Risa's *¨




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2010年6月8日火曜日

Ever and Forever


 


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~DO IT YOURSELF DANCE PIECE (SWIM IN YOUR SLEEP) Advertisement in Art and Artist December 1966 ©Japan Society


 ...i've slept last weekend...
 was slipping into the dream
 of "The Inverted Forest"...
 but as like "The Pagoda" for me......


 blessing...a young morning before...


 and don't be afraid of "the old" things...


 Ever and Forever...


 Peace & Love



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Risa :*)



2010年5月29日土曜日

❦ my voice, my song / "Space Oddity" & "Picaresque" ❦


~Space Oddity


~Picaresque



 they are my gig in September last year.
 those days, i was sick...sick rose...
 however, the night was smiling me,
 and i could recover myself quietly afterwards.

 thank you


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 ..* Risa *¨



2010年5月27日木曜日

21世紀旗手/或いは薔薇の如く


 例えば、第2の月ともいえる"まほろば"、或いは、第3の太陽とも言える花々。
 いつの時代でも、私たちが最善と思う事ができるものだけが、真実。
 そして、想像的労働者であるために、私たちは或る時には、前進的な退化の道を無意識に歩いている事もあるかもしれない。
 時には、サメのように素早く獲物を捕らえ、時にはカメのように万年の命を持つかのように遅く・・・。

 その愚かな夢想家が、解放されたがり、開眼しようとする時、想い描くのは、あのA.ブルトンが夢見たかつてのオルトバのような光景かもしれないわ・・・。

 解らない、だから想像する、この21世紀に。
 そこには、自然界の全ての調和があり、光りが差す道をオルフェウスが悠々と歩いて行くのだとか・・・。
 奇妙で美しい植物、それらの中には毒のあるものもある・・・蛇、蜥蜴、鳥たちは高く飛び、頭上に噴火したばかりの火山灰のような模様を描く。
 その勇敢なオルフェウスは、その場合、何を思うだろう?

 恐らく、彼は何も恐れず、何もかも愛し、そうして、何もかもに関心を抱くだろう。

 そこで、一笑されるかもしれないし、または、何を気障なことを、と、鼻であしらわれるかも知れないが、再び言わせてくれ・・・


 "人間というものが、いつも、'同じ顔'、で居ることは、むしろ、危険なのだ"


 私たちの世界が、精神が、たゆまず常に変化している、ということを受け入れられないならば、それは、取り残される人となるだろう。
 そして瞬間というものは、二度と戻らず、だからこそ愛おしく、おっとりして、うっかりしていれば、逃してしまう短い時間なんだよ、あなた。
 例えば、あなたが、そういう存在と歩こうと思うなら、覚悟するべきなのだ。


 私は、"女という生き物が完全な子宮である"、という意識を拒みたくなる。


 女が、ただ、"生命のバスタブである"、ということを認めたくない。


 そのために、今宵の私は、このような者になれたら素敵だと思う、例えば、


 "21世紀旗手"


 そしてそのような私は、"Deus ex Machina"には、ならないだろう・・・。


 そして私は力弱き者を打とうとする古のアダムを好まない。



 


 
 ...no matter where I roam


 私の"存在証明"は、今、この私の身体だけなのである。


 それしか、私には無いのだ、他には、何も、無い。

 
 しかし、薔薇の如く、ありたいとは思っている。


 これは・・・実に、 "優しさ"なんだよ。




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 ..* Risa *¨




2010年5月5日水曜日

Rainbows & Gasoline




they'll grow up a rapport even the angel has to hesitate to be stepping in their cosmos... :*)


PEACE & LOVE


Risa


2010年4月21日水曜日

"Alegoria del Amor Divino"


Alegoria-del-Amor-Divino_Zurbaran
~"Alegoria del Amor Divino"/Francisco de Zurbaran


for example, there was such a woman...
she had been confined in this frame for about 300 years
people may called her delayed 'Mannerism'
(however, she used to stick out from this frame...)
because she was annoyed by it
the philosophy of this aesthetics was not to have changed
certainly, it was a value about the yearning to the immortality in old times
but it had another face, it was destiny of emptiness
because it defined the one center only
she was not a dot only...
she had smothered her desire for a long time
she'd like to slip out to the 'Baroque/Barroco'...
as she like a brightness virginal pearl here...
yes, she wanted to become the pure one among the gaudy things
one day, she could know it...
as like 'Nietzsche' said...
(ah, did the naughty on the sweet load pass?)
...we can get the center in every places
secession...the word sounded in her heart...but...
it was not a roman noir such like "Pauliska..."(written by Reveroni Saint-cyr)...
so, just she is well an outsider
maybe she'll be saved by completely abandoning ego
in exchange for it, she'll get the best joy as a woman
even if she has ordeal as like
and she'll hold her flexible and deeply mysterious soul being in herself
she'll dedicate it to the person who can really name "An Eternity" as herself
time goes by, her heart is thrown out to the water, and purified
jumping out from the frame
it's a fantastic voyage
even if she is like Eve biting an apple and hanging out a heart

"Alegoria del Amor Divino"...
but it's not "An Allegory" anymore...

the legend becomes silver dust
and melting to the shining water


PEACE & LOVE


..* Risa's *¨ 19-04-2010


2010年4月5日月曜日

Easter



Photobucket


it's not easy development
it should be new birth for the new world
walk together
work together
so, many dreamlike things will be born
we are only dreamers
but dream is a thing to lead the reality
just believe the life
ever and forever...


...all the human beings will be the person who eat the stars...


Peace & Love

Risa


2010年3月23日火曜日

❡ happy valley ❡




 


     ❣



there's a narrow path where greens began to buds
owl calls at the night
fairies makes the rhubarb-jam
symbolical mountain is gradual slope
it's like the sugar breast
following the footprints of the "Lovers"
walking around passed days here

and...
endless Minerva's Rondo
dancing in the crystal Mondo

i want to show you this beautiful landscape...

so...
fly to come here
kiss me tenderly
lead me gently

just in the "happy valley"

i'm here...little more...tomorrow or the next...


..* Risa's *¨/ ❡ happy valley ❡ 21-03-2010

p.s.
...beautiful Mellotron work!


PEACE & LOVE



2010年3月15日月曜日

I'll be your mirror


 


    ❣


no more affliction
no need suffering life now
just i want one flash only
and root of mysterious law


she lives a day
she dies every night
wishing the blessed new life
on the next morning


she'll foresees the existence
promised for a long time
touching chicly
willing for everything smoothly


because the mirror reflects all the things
and throwing your worried things besides


so smiling
to the face in the mirror
and whispering
"hello, my pretty one...i'm on..."



..* Risa's *¨ 14-03-2010


    ❣



PEACE & LOVE



2010年3月7日日曜日

love in the ruins


 60%


...Minerva's Owl flies away
the time the night veil dropped...
to search the festering or festive
...very large possibility being opened up and...

she's wearing the blue robe such as Virgin Mary
and run down the snowy field
she's cracked by the white powders
snow like cold flame
feeling burnt the whole body...brand...
she clung to his back
dizzy like drinking a bracer
i.e. it's bloodless revolution
it's as like the Annunciation
as the woman wants to go every single time
to reach out the deep Grotta
it's too satisfies her mind
and he talks about what she wants to know
but her heart color is lighter
than her wearing robe
it's just pale blue

tonight, she'll whisper like a sing a song
while vanilla has between her lips instead of cigarette

 "the afternoon bell is far forever...
 the rain bridge is higher than the sky......"

and she is here...
where?
it's in the ruins
alright...owl light...hollow...how low...
it's not wholly bad
how sweet idiot she is?

love in the ruins...


..* Risa's *¨ 06-03-2010


PEACE & LOVE




2010年2月28日日曜日

"Message Personnel" and...




 


 love purifies everything...and so......


 cry with me, dear.
 i have every long night,
 clothing my white gown.
 like shroud,
 yes, shrouded doll.
 i can not move like a plant,
 and i'm patient with of the winter.
 but when the spring comes,
 and i can bloom,
 when the time that my pollen flies comes,
 first, i'll fly over your lip.
 i feel you in my heart now only.
 tears are thrown in every cases.
 my tears makes a fountain in my small garden.
 i wish your face is reflecting in the fountain of my tears.
 your eyes are inviting me to the water.
 eyes are dreaming like Narcissus.
 you don't give me tranquil sleep to me.
 you are cold mirror.
 but i love your way.
 i grow up,
 whenever i feel your eyes.
 i want to live for you.
 dreaming...



2010年2月25日木曜日

"speak low"



 


 ...it's like feeling
 embraced morning mist...
 while touching the ticklish feather as like...

 good morning my life

 i revive in this way


 PEACE & LOVE


 ..* Risa *¨




2010年2月22日月曜日

while waving the pendulum



restfully like the shell
softly like the feather
a line light clarified
buried in the growing grass
on a warm ground
or like flowers blooming
on the silver road
in the exemplary LOVE
just have a marvelous time
because life is the thing
as concerns for beautiful soul

while waving the pendulum...


..* Risa's *¨ "while waving the pendulum" 20-02-2010


PEACE & LOVE




2010年2月18日木曜日

close to the black panther and dark horse




however, i played/prayed the piano today's afternoon very much...was 'BWV813' in "Französische Suiten BWV 812-817".

apart from it, anyway, she is one of my favorite pianist.
i read her autobiography named "Variations sauvages" five years ago.
she protects the wolf, too.

and...though i like cats...or either black panther as for me...and...or...

...undiscovered princely dark horse.

close to the black panther and dark horse; willing...getting...will in opportunity...


PEACE & LOVE


..* Risa *¨




2010年2月15日月曜日

hard a starboard/"Countess Cagliostro The Third of 21th century"



 it's not a race, but it maybe one adventure. the woman fell into the dark sleep in her Villa which rebuilt a water-mill, day after day, until time when he lets her wake.
 "i feel like i know you from ancient times...is it strange? how do you think?" she said.
 he smiled only.
 "where do we try to be to head?" her lip whispering while gripping the steering wheel.
 "it's up to you" he said.
 "is it so? ...is very unknown thing...but the miracle is the meaning what a person can't to understand by oneself...my Maman ever said to me such a words."
 "nice woman, your Mother is. exactly, and we need arrangement before we are made to be puzzled to the trick of the miracle" he answered, and "however, your driving is dangerous..."
 "dangerous? if there're some enemies, it's seemed to be. but if there's nothing around, no need to fear in here"
 suddenly, one white rabbit jumped out front of their eyes. but the white rabbit changed into 'Minotaur' at the time of one second.
 "hard a starboard!" he cried out.
 "hey! the captain is you after all" her lip splashed out.
 blue Ford-Mondeo which two got into advanced for a while in green beautiful picturesque.
 then, surroundings are held the darkness, and the stars are beginning to twinkle.
 "we got the wonderful way, so we'll step together, and take the 'Reward' as good for us!" he said to her.
 "it seems to be loving...it's wonder...isn't it?"
 "it's not wonder, because it's only a life"
 "as you like it" she smiled like looking at the faraway.
 and nothing have the rule as this trip in.



                  ~"Countess Cagliostro The Third of 21th century"



 ..* Risa's *¨05-02-2010 x




"life"...


 LOVE


 "life"...
 i want to be led to you
 or
 wanting to lead you
 really
 you spoiled me
 helplessly

 and it will be...immortality...

 ...her lip looks like a pretty flower clock
 and kiss is done so easily...



 PEACE & LOVE


 ..* Risa's *¨




2010年2月13日土曜日

"Lawrence"の庭にて


 the_resurrection_cookham
  ~The Resurrection, Cookham/Sir Stanley Spencer


 "自分にとって、最善なものだけが真実であり、それを観ていられるなら、後は幽・・・"

 "私はこの年齢に達しても尚、尋常に徹したくはないらしい"

 "苦労して自分を凡庸なものに創造することが出来ないらしい" 

 "ロダンのように、ミケランジェロのように、自分のために未完成の荒削りな石を残しておくこと"

 "何も相続せず、所有物に囚われず、小さな場所を超えた向こう側にある世界を眺めること"

 "私は私自身を未知なるものに委ねることによって、歩み寄る"

 "承認されているもの一切の埒外に出ているのだから、既知のものは何ひとつ適用されない"

 "予備もなければ防御の施設もない全くの裸な状態で、未知の中に入っていくこと"

 "自分自身をも放棄することによって、自分自身が本当に座を占めるということ"

 "ここに新しき人間が生の第一歩を踏み出そうとしている"

 "虱は死にかけた人間から逃げ出す"

 "そして彼女は窓辺にうずくまり、水晶のように落ち着き、自分自身を無にすることができた"

 "私は純粋な銀のごときものとして復活する"

 "人生・・・それは、麗しき魂の関心事"



 ・・・これらの言葉、私のお祈りとなりそうだ。
 


 PEACE & LOVE



 ..* Risa *¨




2010年1月30日土曜日

"let it be me"/"Franny and Zooey"


 R.I.P...J.D.Salinger......

 そして、恋をしていると感じている全ての隣人へ。


 私は今、ひとりで食卓に向かい、新鮮な数種のハーブとオリーヴ・オイルでさっと和えたパスタを白ワインとともにいただきながら綴っている。
 聖域ともいいたい金曜の夕刻。今日は少し、解放されたい気分である。
 私がその著作の全てを愛した作家のひとりであるJ.D.Salingerが今日、亡くなった。老衰だと記事に書かれていたが、老衰とは、理想的な死に方だ、私にとって。何故なら、それは大変、植物的、動物的な最期であるから・・・。

 "Franny and Zooey"......

 この小説を私が初めて読んだのは10代が始まった頃のこと、'70年代の後期。きっかけは・・・ああ、きっかけは、とても単純なことよ。そう、当時私はDavid Bowieに夢中だった。彼の息子の名前が"Zooey"だと知り、それはSalingerの"Franny and Zooey"からその名前を選んだというような記事を読んだからだった。
 私は早速、書店でその本を見つけ、読んだわ。
 実に私は少女にもかかわらず、書店でいつでも好きな本が買える状況だった。というのも、私の家は毎月何かしらの書籍を購入するので、月末にその一切を書店が集金に来るシステムになっていて、私の父は私にその馴染みの書店から自由に本を買ってもよいと言ってくれていたのだ。父は私に本の不自由をさせないように考えていたのだろうが、それにしても、彼が所有している世界文学全集が書斎の棚にぎっしり並んでいるにもかかわらず、私にも新たにそれらを買い与えた。その中に、Salingerの"Nine Stories"もあったが、私はそれより先に"Franny and Zooey"を読みたかった。ついでに言えば、"The Catcher in the Rye"よりも、この"Franny and Zooey"に影響された。
 影響と言えば、思春期とは、自分が認め、好きになったものには全て感化される。そして当然、その季節は反抗期でもあるだろう。私はSalingerに"spoil"されたわ・・・。Rock'n RollとBeatnik・・・そしてSalinger・・・。ちょっと生意気で(いいえRisaは産まれた時から痩せっぽっちの生意気だった)、はみ出していたっけ・・・。
 そんな私に父はこんなことを言った。

 'レジスタンスを持つのはいいことだ。が、君はそれを君の外の世界に持つのではなく、むしろ自分自身の中に持つべきだ。それができて、初めて君は外の世界に対して対等になれるだろう'

 私は今でもこのパッパの素敵な助言が忘れられない。
 そうして今でもRisaは青き少女みたいな性質を抱えている。

 さて、話を"Franny and Zooey"に戻しましょう。
 そうよ、この室内劇は、とても特殊な性格の人々によって描かれる。NYのスクエアな家庭とも感じられる要素がありながら、どこか閉鎖的であり社会的ではない。彼らは才能があるが、世間に馴染もうとしない。コンプレックスを感じているようにさえ見える。それで・・・。
 それでね、私がとても、とても、とてもこの小説に感じる"もどかしさ"がひとつ、あるの。
 それは、この'Franny'と'Zooey'が兄妹ではなく、恋人同士だったら、更にステキだ! という、我が儘な理由、いいえ、願い・・・。
 それを願いたくなったシーンは、まず、物語が"Franny"からZooey"に移行し、お風呂上がりの'Zooey'が'Franny'の近くにやって来る部分。少し、引用させてくださいね、Mr.Salinger・・・


 ...Zooey abruptly went over to it. he moved an ashtray, a silver cigarette box, and a copy of Harper's Bazaar out of the way, then directly sat down in the narrow space on the cold marble surface, facing - almost hovering over - Franny's head and shoulders. he looked briefly at the clenched hand on the blue afghan, then, quite gently, with his cigar in his hand, took hold of Franny's shoulder. 'Franny,' he said. 'Frances, let's go, buddy. let's not fritter away the best part of the day here....let's go, buddy.'
 Franny awakened with a start - a jolt, really, as though the couch had just gone over a bad bump. she raised up on arm, and said, 'whew.' she squinted at the morning sunlight. ‘why's it so sunny?' she only partly took in Zooey's presence. 'why's it so sunny?' she repeated.
 Zooey observed her rather narrowly. 'i bring the sun wherever i go, buddy,' he said.
 Franny, still squinting stared at him.'why'd you wake me up?'


 思春期の私は、自分が重い夢から目覚めた時、こんな科白を投げかけてくれる男性がいたら、すぐに恋をするだろう、と思った。
 ・・・自分の行く場所には、どこにでも太陽を持っていく・・・。
 彼女はその太陽によって暗い夢から目覚める・・・。

 私にはこの兄妹があまりに近親相姦的に読めてしまい、あの頃、私はもう勝手にこの二人を恋人たちに仕立て上げた。仕立て上げたが、私がそのように読んだところで、物語の中の二人は、あくまで兄妹なのである。そこが、Salingerの優しい視線なのだ。
 そしてこの作家がBeatnikの作家たちと異なる解釈として私が個人的に感じることは、それは、Salingerは常に社会的弱者に目を向けて描いたということだろうか。子供、女性、非差別的人々、繊細な神経を持つ人々・・・要するに社会的不適応な存在を抱擁していたのよ。おそらく、彼自身がそのような心で生きていて、例え彼が第二次大戦中にパリでヘミングウェイと会ったことがあっても、彼はヘミングウェイのような男性的な表現をしなかった。それに、この"Franny and Zooey"が、映画監督のエリア・カザンによって映画化されるという提案が持ち上がった時も、作家はそれを断ったと言われている。
 また、彼はひとつの物語の中で、エズメという少女にこのような言葉を言わせる。'私のために物語を書いて。とても惨めなお話を'。"Nine Stories"に含まれる一話の愛らしいシーンである。彼女エズメは、兵士である主人公に彼女の父親の持っていた大きな腕時計を贈る。が、その時計が彼の部屋に届いた時、時計は無惨に割れていた。なぜ惨め、或いは、哀れなお話でなければ成り立たないのか? それが、Salingerと、彼の時代が抱えていた問題だったのだ。
 第二次大戦に勝った国も、負けた国も、それぞれ問題を背負うことになったが、それは今、こうして振り返ってみると、正反対どころか、お互い案外似たような問題ではないだろうか? 何れにせよ、戦争が与える影響というものは、勝敗に限らず、辛辣な記憶と道である。21世紀になった今も、その痣は消えない。人間とは、それが愚かなことと知っていてもくり返す。そして、私たち個人とは悉く無縁な場所で、そのようなくり返しを好む族がいつの時代にも存在し、壊してしまう。愁い/憂いは、引き継がれる・・・いけないことよ。だからといって、権利だけを主張するつもりはないわ。でも、悲しみは絶えない・・・ああ、こんなお話は、今宵だけは止めていたい・・・。

 だが、彼、Salingerの小説世界には、アメリカン・ロマンスとも言える美しい魅力が散りばめられているわ。ハック・フィンや、トム・ソーヤに始まるあの少年の無垢の世界・・・ああ!

 あら、いつの間にか、また話題が"Franny and Zooey"から逸れてしまって・・・戻しましょう。
 で、少女だった頃の私は、この物語を恋人たちの物語として、自分で描けばいいと考えたことがあったというわけ。それはこんな私というひとりの少女の空想だった・・・。

 そう、二人は、’Franny'と'Zooey'の兄妹は、'50年代の或る日、飛行機に乗るの。理由は何でもいいわ、"バナナフィッシュ"のための旅でもいいし、俳優になった'Franny'が兄と一緒にどこかへ公演旅行に行くという筋書きでも、いいわ。とにかく、彼らは空を飛んでいるのだけれど、悲しいことに、その飛行機は墜落して、二人は死んでしまう。
 ところが、彼らは新たに生まれ変わり、現代、再び出逢う。
 出逢う彼らは、今度は兄妹ではなく、男と女、恋人たちとして新しい生命を受け、生きる・・・。
 そんなお話を想い描いた10代のRisaだった。


 さて、パスタも食べ終わり、ワインもちょっとだけ効いてきた頃かしら?
 気分は全くの恋人-'Franny'となった今。
 お皿とグラスを洗う前に夜空を眺めましょう。

 and...

 'see more glass?...'
 

 その'Risa-Franny'はひとりぼっちの夜、こんな曲を口ずさみながらそっと想うの・・・。


 '私の'Zooey'は、今、どこで何をしているの?'


 '...let it be me......'


 


 "永遠"とは、美しい言葉よ。

 そして、それを今、感じる心は、もっと・・・いいえ、最も美しいはずだわ。


 PEACE & LOVE


 ..* Risa *¨